★ポジティブ感情調整の介入研究を計画しています。
カウンセリングにおいて、クライエントのポジティブ感情(幸福感、喜び、誇り等)を扱う過程に注目した検討を行っています。
研究責任者:大妻女子大学 人間関係学部 教授 福島哲夫 共同研究者:大妻女子大学大学院 人間文化研究科 人間生活科学専攻 博士課程 2 年 渡邊小百合 研究にご協力いただける方は,以下のメールアドレスにお気軽にご連絡いただきますようお願い申し上げます。 【kennkyu0825@gmail.com】
以下の研究は終了いたしました。
☆カウンセリングを受けて自己隠蔽が緩和されたと感じた経験のある方へのインタビュー研究
★ポジティブ感情の相互調整のための研究カウンセリング(一人3回)
★若手心理士への中堅心理士によるSVを、ベテラン心理士が指導する「メタ・スーパーヴィジョン」研究
★CFT(コンパッションフォーカスト・セラピー)とCBT /AEDPの効果の違いに関する臨床研究
インテーク面接の後、50分のカウンセリングを9回実施します。
★代表的パーソナリティ障害の特徴にみられるオーバーラップと独自性の背景要因(終了しました)
★心理相談室での相談を中断した経験のある方へのインタビュー調査(終了しました)
★貼り付け型バイオセンサーによるカウンセリング効果と日常生活の生理指標測定(募集は終了しました)
★CBT/AEDP/肯定介入の3種類の介入(各3セッション)の効果の違いの測定(終了しました)
カウンセリングで「希望を感じた体験」に関するインタビュー調査
—調査協力のお願いー
研究の概要
現在、お茶の水女子大学院人間文化創成科学研究科発達臨床心理学コースの博士前期課程に在籍し、修士論文研究として、心理相談機関(カウンセリングオフィス、心療内科、学生相談、子育て相談窓口など)によるカウンセリングで「希望を感じた体験」に関する研究を進めております。
心理相談機関でカウンセリングを受ける多くの方は、自分を取り巻く問題に悩まれ、行き詰まりや不安、やりきれなさを抱えて来談されます。来談者が問題と向き合い、快復や新しい方向へ変わって行こうという動きを支えるために、カウンセリングでは様々な働きが起こることが期待されます。
その働きのうち、これまでの研究から、来談者の方が「希望」を感じることが大切だということが分かってきています。「希望」というと様々な捉え方が想像できますが、ここでは、「自分はやっていけそうだ、良い方向へ変わりそうだ」とポジティブに未来への確信が持てた状態を「希望」としています。行き詰まりや不安、やりきれなさを抱えた来談者がこのような状態になれることは、カウンセリングの持つ治療効果自体を促進します。また来談者自身にとっても、その後の人生をどのように生きていくのか、ということを支える重要な要素となっております。
しかし、国内においては、このようなカウンセリングと「希望」の関係性を調べた研究はほとんどありません。また、「希望を感じた」という体験がどのようなもので、どのようなプロセスを辿っていくのか、来談者の方の視点から語られる研究もほとんどありません。
本研究では、カウンセリングにおいて「希望を感じた」体験が、どのように役立つのか、来談者の方の視点から明らかにすることを目的としています。そして、そのようなことが明らかになることで、以下の点で重要な示唆が得られると考えています。
①来談者の方が、カウンセリングに対してどのようなことを求めているのか
②心理職従事者が、カウンセリングをどのように進めていけばより効果が出るのか
以上のような研究を行うために、インタビュー調査を計画しております。本研究にご理解・ご賛同いただける方は、恐れ入りますが、調査のご協力をお願い申し上げます。
研究方法と手続き
インタビュー調査は60~90分程度、調査者と1対1で、原則対面で行います(遠方の方や対面を避けたい方は、電話やSkypeなどによる調査に変更可能です)。期間はH30年9月〜11頃を予定しております。対象となる方の条件は以下の通りです。
①臨床心理士によるカウンセリングを受けたことがある、または現在も受けていること
②18歳以上であること(ある程度自分のことについて振り返って話せる年齢)
③現在、日常生活に影響するほどの心理的な大きな混乱が3ヶ月以上なく、無理なくインタビューで話ができる状態であること
調査協力者の定員は、約10名程度を予定しています。
プライバシーと情報管理
インタビューデータは、許可をいただいた上で録音し、逐語録(インタビューの会話を文字に書き起こしたもの)を作成致します。逐語録は、個人が特定されることがないよう、逐語録は固有名詞を伏せて作成致します。作成した逐語録は調査協力者の方に一度送付させていただき、個人が特定されうる情報が削除されているか、ご確認をお願いすることがあります。インタビュー調査も、逐語録の作成も全て調査者である城が行い、第三者が直接インタビューデータに関わることはありません。録音データや逐語録データ、また「調査参加承諾書」などの書類は、情報が漏洩することのないよう、守秘・管理を徹底致します。また、一定期間過ぎた後にこれらは全てデータが破棄されます。なお、本研究はお茶の水女子大学倫理審査委員会の承認を受けています。
研究参加の取り止め
調査参加のお申込があった場合、調査者は調査の詳細を事前に説明し、調査協力者の方の同意を得た上で実施致します。この場合、「調査参加承諾書」にご署名をいただきます。ただし、途中で調査参加を取り止めたい場合は、研究期間(H30年9月1日〜H30年11月31日)であれば、いつでも取り止めることが可能です。また、インタビュー中、インタビュー終了後に取り止める場合は、録音データは完全に消去し、逐語データその他関係書類の一切を速やかに破棄致します。
フォローアップ
インタビュー時、調査者は常に、調査協力者の方が万全な状態でお話しできることに配慮致します。ほとんど起こりうることはありませんが、万が一、調査を通じてなんらかの大きな心理的ストレスが生じた場合、「お茶の水女子大学大学院付属心理臨床相談センター」など、適切な心理相談サービスが受けられるよう配慮致します。同センターの相談員である調査者が一度フォローアップ面接を行い、以後継続してサービスを必要とした場合は他機関へ紹介致します。なお、初回のフォローアップ面接費用のみ調査者が負担致します。
謝礼と交通費
インタビューにご協力いただいた方には、心ばかりではございますが、1回のインタビューにつき2000円の謝礼をさせていただきます。また、インタビューで発生した交通費は、調査者が実費をお支払い致します。なお、電話やSkypeなどでご協力いただいた方は、交通費は発生しないため、謝礼のみお支払い致します。
結果の発表
調査結果は、お茶の水女子大学内で修士論文として執筆し、ポスター発表を行う予定です。また、主に国内外の臨床心理学関連の学会または学会誌で発表予定です。結果を報告する論文、報告書、および専門書において、逐語録データの一部を抜粋する際には、個人が特定される情報は削除され、内容の本質のみが維持される形で記述致します。また、研究結果のフィードバックについてご希望がございましたら、調査者から直接電子ファイルあるいは書面にてご報告致しますので、お気軽にご連絡下さい。
★調査にご協力いただける方は、お手数ではございますが、下記連絡先までご連絡をお願い致します。調査についてのご質問・ご意見などもお気軽にお問合せ下さい。どうぞよろしくお願い申し上げます。
<連絡先>
shiori_kizuki@yahoo.co.jpまで
H30年9月
お茶の水女子大学大学院
人間文化創成科学研究科 人間発達科学専攻
発達臨床心理学コース 博士前期課程2年
城 詩音里
(指導教員:岩壁 茂)
*****************************************
調査協力者募集のお願い
①「代表的パーソナリティ障害の特徴におけるオーバーラップと独自性の背景要因の検討~成人愛着スタイルという観点から~」
パーソナリティ障害はさまざまな種類に分類されておりますが、この分類には限界があり、異なるパーソナリティ障害を併存する場合がしばしばあるとされています。
同時に、米国成人のおよそ15%が少なくとも一つのパーソナリティ障害を持つとされるというデータも存在しています。すなわち、パーソナリティ障害は私たちにとって、とても身近な“課題”であるといえるのではないでしょうか。
しかし、各パーソナリティ障害の合併診断の頻度の高さが問題視されているものの、その背景要因について検討は未だ不十分であるとされています。
そこで本研究では、パーソナリティ障害についてより理解を深めるために、これまで通院歴、または相談歴がある方の中から、境界性・自己愛性・回避性の3つのいずれか、または2つ以上のパーソナリティ障害を持つとされる方に研究にご協力をお願い致します。
1)研究の意義および目的、方法ならびに予測される研究の結果
本研究では、通院歴もしくは相談歴があり、境界性・自己愛性・回避性パーソナリティ障害のいずれか、または2つ以上を持つとされる方に40分程度のインタビューをさせて頂きます。なお、ご協力頂ける方は20歳以上の女性の方と限らせて頂きます。
また、インタビューの内容は逐語化して分析に用いるため、匿名化した上で録音させて頂きます。
本研究により、パーソナリティ障害について多角的に理解することが可能となるとともに、カウンセリング場面でのより効果的な介入のあり方を示唆する結果が得られると考えられます。
2)実施場所
大妻女子大学多摩キャンパス、または成城カウンセリングオフィスのどちらかご都合の良い方に直接お越し頂くか、スカイプあるいはズームを使用してインターネット上での実施を予定しております。
3) 研究者
実施責任者:福島 哲夫(大妻女子大学 人間関係学部教授)
研究者:山口 千晴(大妻女子大学大学院 人間文化研究科 臨床心理学専攻修士2年)
4)この研究に参加する理由と期待される利益
本研究に参加して頂くことにより、自分自身についての考察が深まる機会になると期待できます。また謝礼として、インタビュー1回につき3,000円お支払い致します。
5) この研究への参加に伴う危険または不快な状態
本研究ではインタビューを実施いたします。インタビューに答えている間に身体、精神的負担を感じることは、あまり起こらないと想定していますが、もしそのようになった場合は遠慮なくお伝え下さい。インタビューを中止するのが参加者にとって最善と判断された場合や、それを望まれる場合は即座に中止いたします。また、調査後も気分が落ち込む、もやもやするなどの状態になった場合はその場で申し出るか、事前にお伝えする連絡先までお問い合わせ下さい。
6) 個人情報の取り扱いと研究終了後の対応
本研究で得られたデータは、セキュリティロックの掛かるUSBにて情報を保存し、実施責任者の個人研究室の鍵のかかるロッカーにて管理致します。また、研究の成果を公表する際は、研究対象者を特定できないよう対処した上で、公表いたします。
7) 研究への参加の任意性
本研究の参加は任意で行われます。また、参加を拒否しても、一切の不利益を受けることはありません。また、参加することに同意した後でもとりやめることができ、その場合も不利益を受けることはありません。
8) 研究成果の公表
本研究の研究成果は大妻女子大学大学院の修士論文として修士論文発表会にて公表いたします。また、その後関連学会や、学術雑誌にて発表する予定です。
なお、本研究は平成28年度の大妻女子大学生命科学研究の倫理審査委員会の承認を得て行われています(承認番号:29-014, 29-015)
以上、ご協力頂ける方は、大変お手数ですが下記のアドレスまでお問い合わせ下さいましたら幸いです。
ご理解、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
**************************************
心理相談室での相談を中断した経験のある方へのインタビューのお願い
②「一般臨床群における心理相談室への被援助中断要因」の研究を実施することとなり、インタビューを含む調査研究を行うこととなりました。
仕事や家族、友人関係等さまざまな事に悩んだ時、カウンセリングを受ける事は解決への一つの選択肢でしょう。カウンセリングを受けることによってその問題が解決することが理想ですが、中には解決する途中でカウンセリングを受けることを止める【中断】を経験された方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本研究では、そういった【中断】を経験された方に直接インタビューすることにより、クライエントの方は本当は何を望んでいたのか、カウンセラーに対し何を思っていたのか等を明確にし、今後のカウンセリングの質の向上を目的としています。
以下をお読みになり、本研究の趣旨を理解していただいたうえで本研究にご協力いただきますようご依頼申し上げます。
1)研究の意義および目的、方法ならびに予測される研究の結果
本研究は、「一般臨床群における心理相談室への被援助中断に関する探索的研究」を目的としています。そのため、実際に一般の心理相談室での相談を中断した経験のある方に対し、当時の心境や状況等に関するインタビュー(30分~60分予定)を行わせていただきます。また、インタビューの前には当時のカウンセラーに対して思ったことや感じたこと等に関して回答する質問紙にもお答えいただき、そちらの内容に関しても併せてインタビューさせていただきます。
このように実際に中断経験のある方のインタビューを分析することにより、クライエントの視点からカウンセリングの中断要因を明らかにし、その要因を取り除く取り組みを考察することが可能となります。これにより、より臨床の現場で求められている、クライエントのニーズに合致する援助を提供することが可能となると考え、また、クライエントにとっても意義のあるカウンセリングを行うことが可能となると考えられます。
2)研究者と研究機関、実施場所
実施責任者は、大妻女子大学大学院人間文化研究科臨床心理学専攻の福島哲夫、調査実施者は同専攻の上坂緑です。インタビュー及びデータの分析は上坂が実施致します。研究期間は平成30年6月10日~平成31年1月31日を予定しております。
インタビュー実施場所は、福島が所長を務める成城カウンセリングオフィス、または大妻女子大学多摩・千代田キャンパス、ZOOMによるテレビ通話を予定しております。
3)インタビューの録音
インタビュー後に内容をより吟味するため、録音機器を用いて録音させていただきます。この録音は分析のためにのみ使用されます。
4)この研究に参加する理由と期待される利益
本研究に参加していただくことによって、中断当時の不快感や、あいまいな辛さ等々を見つめて、整理することができる、という経験をできることが期待できます。また本研究の謝礼として、3000円の謝金をお支払いいたします。
5)この研究への参加に伴う危険または不快な状態
本研究ではカウンセリング中断当時に関する質問紙とインタビューを実施致します。質問紙に答えている間やインタビューを受けている間に身体、精神的負担を感じることは、あまり起こらないと想定していますが、もしそのようになった場合は遠慮なくお伝え下さい。調査を中止するのが参加者にとって最善と判断された場合や、それを望まれる場合は即座に中止いたします。また、調査後も気分が落ち込む、もやもやするなどの状態になった場合はその場で申し出るか下記の連絡先にご連絡ください。臨床心理士である実施責任者が責任をもって対応致します。
6)個人情報の取り扱いと研究終了後の対応
研究にご協力いただいた方に関するデータ及び資料は匿名にて分析を行いますので、個人名が特定されることはございません。個人のプライバシーをはじめ、個人の権利を尊重、保護することを誓約致します。本研究で得られたデータは、セキュリティロックの掛かるUSB、または紙媒体にて情報を保存し、実施責任者の個人研究室の鍵のかかるロッカーにて外部に情報が漏れないよう管理致します。研究終了後、原則5年間は上記の方法で保管致します。保管期間が過ぎた段階ですべてのデータを削除し、紙媒体の調査資料はシュレッダー等により粉砕し、廃棄致します。
7)研究への参加の任意性
本研究の参加は任意で行われます。また、参加を拒否しても、一切の不利益を受けることはありません。また、参加することに同意した後でもとりやめることができ、その場合も不利益を受けることはありません。
8)研究成果の公表
ご協力いただいた貴重なデータの結果報告は、大妻女子大学大学院の修士論文として修士論文発表会にて公表いたします。また、その後関連学会や、学術雑誌にて発表させていただく予定です。
なお、本研究は生成29年度の大妻女子大学生命科学研究の倫理審査委員会の承認を得て行われています。(承認番号:29016)
以上の説明を受け、本研究にご協力いただける方は、8月31日までに、以下のメールアドレスまでご連絡をお願い致します。
また研究に関して疑問やご質問等がある場合も、下記のアドレスにてお受けいたします。
何か少しでも気になることがあったり、興味を抱いていただけた方も、ご連絡いただければ幸いです。
【お問い合わせ先】
E-mail:syuuuronmk@yahoo.co.jp
ご理解、ご協力の程よろしくお願い申し上げます。