相性について(3)ー男女の相性は愛情よりも大切、「愛情より相性」ー
4月も半ばを過ぎてしまいました。
オフィスも開設1周年を迎え、順調に新規の方にもご来談いただいています。
さて、長らくさぼってしまいましたが、相性シリーズ第3弾として、男女の相性について書きたいと思います。これはこのオフィスの所長としてというより、女子大の心理学教授としての持論と言った方がいいかもしれません。
今回、とりあえず「男女の」と書きますが、これはすべて同性愛の方は「同性同士の性愛的な関係」と読み替えていただいていいと思います。
★付き合って3週間でわかる相性診断
それは、以下の3領域です。
・Talk(会話)
・Walk(歩き)
・Battle(闘い)
この3領域について、「本当の自分と合っているか」と吟味することが大切です。
これら3領域をもっと厳密に言えば
・知的活動
・身体活動
・衝動性と攻撃性のコントロール能力
と言えます。
以下、内容を説明しましょう。
①Talk(会話・知的活動)の相性
初対面から始まって、数回会ううちに会話の内容とスピードと量がだいたいわかってくると思います。主に自分のことだけを立て続けに話す相手なのか、それとも世の中のことを縦横無尽に論じる人なのか?あるいは趣味について少しだけ話す人なのか、仕事の愚痴なのかetc.
そして、さらにこちらの会話の量との組み合わせはどうか?
こちらももっと話したいのに、それを奪ってまで話す人なのか?
それとも、こちらの話したいことをとことん傾聴してくれる人なのか?
これらは「正しいあり方」はなくて、まさに相性の問題です。
内容・スピード・量・2者間の比率。
これらが、すべて心地いい相性であればバッチリです。
②Walk(歩き・身体活動)の相性
付き合い始めて3週間で、共にすることのもっとも多い身体活動は「歩く」ことでしょう。
ほんの数10メートルでも、その速度や心地いいと感じる場所、お互いへの配慮の仕方などで相性が見えてきます。
都会を歩くのが好きな人と、郊外や田舎、あるいは山道を歩くのが好きかどうかで、決定的な嗜好の違いがわかります。さらには、たくさん歩きたいか、できたら全く歩きたくないか、速く歩きたいかゆっくりがいいか・・・。
これらによって、将来の家事貢献度だって推測できる気がします。
さらには、相手に配慮した歩き方が出来るかどうかで、人柄そのものもかなりわかります。
③Battle(闘い・衝動と攻撃性のコントロール力)
付き合って3週間ではこのBattleといったものは、発生しないかもしれません。
けれども、ちょっとした不測の事態、イライラ、あるいはお互いの快感を巡ってのバトルである「SEX」はあるかもしれません。あるいは本当の喧嘩が発生したら絶好のチャンスです。以下の項目で相性を診断しましょう。
・激しさはどれくらいか?
・どれくらい時間をかけると収まるのか?
・(暗黙の)ルール違反や変質的な行動をとるかどうか?
・相手への優しさをもちながら闘えるか?
これらはデートの急なキャンセルや、LINEやメールの返信遅れに対する反応でもいいでしょう。もちろんSEXにも当てはまります。
ここで言う「暗黙のルール」とは、「常識的な範囲」と言ってもいいでしょうが、喧嘩での罵詈雑言、暴力、2人の喧嘩なのに第3者を巻き込むかどうか等についての範囲のことです。ドタキャンや返信遅れへの怒り方やこだわり方からは、その相手がストーカー気質やDV傾向をもっているかどうかも、推測できます。
これらが、やはりお互いに心地いいレベルで出来るかどうかがとても大切です。
以上の3領域が、すべて自然にしているとお互いに心地いいという形で進んで行くなら2人の相性はバッチリだと言えるでしょう。
そして、これらの相性さえ良ければ、「愛情」は自然に湧いてきます。そして、相性の良さから生まれた愛情は、深まりこそすれ簡単に冷めて行くことはないのです。
その意味で、私はいつも
「愛情より、相性」
「愛情は冷めたらおしまいだけれど、相性の良さは冷めない」
をスローガンにしています。
さて、このようにして楽しくかつ緊張をともなう3週間を過ぎたら、次に見えてくるのはどのようなものでしょうか?
続きはカウンセリングでお話ししますね。
というのは、冗談です(笑い)。
続きは次回のブログ更新で!
次回予告!!
「付き合って半年でわかる、深ーい相性」
お楽しみに。